<人を愛する心を育てる>
キリスト教の信仰に基づく教育を建学の精神とする本校では、すべての倫理の基礎、ものの考え方の基礎を聖書に求め、知識教育のみに偏ることなく、豊かな情操と人を愛する心を育て、社会に有為な女性の育成に努める。

<豊かな自然に囲まれた環境>
校門を入ると緑におおわれた築山を左右に見るアプローチがある。早春のコブシ・梅にはじまり、桜・ツツジ等、次々と咲き誇る数多くの種類の花々、秋には風知草の草紅葉など、四季折々の自然に彩られた中を生徒たちは登校する。中原街道に面していながら、校内に入ると完全に別世界、このような環境が自然を愛する心と豊かな感性を育ててくれる。
礼拝で始まる。中等科・高等科の生徒全員が礼拝堂に集まり、礼拝式文を唱え、聖書のみ言葉に耳を傾け、聖歌を歌う。一日の終わりにはクラスごとに終業の祈りを毎日行っている。

「SE学習(Self Enrichment Study)」を設置し、生徒は各学年7〜13講座の中から自分の好きなものを選択し、正課の授業では学べない分野の学習を行うことを通じて、主体的に、しかも胸躍らせながら学ぶ経験ができるよう、プログラムを作っている。

また、学校行事を重視している。その1つである110年の伝統をもつバザーは生徒に美しい奉仕の精神を養う目的で学校・父母・校友の三者が一体となって行う。生徒はぬいぐるみやエプロン、クッション、クリスマスカード等を作り、その収益のすべてを社会福祉事業に寄付している。

さらに、イギリスのパブリックスクールでの語学研修、アメリカの学校CCESとの交換留学、カナダArtaban女子キャンプ、アメリカStevensキャンプ、韓国昌徳女子高校との相互交流など、世界へ目を向ける多彩なプログラムを実施している。
生徒一人ひとりを大切にする教育、各人が有する豊かな資質を学業と人格の両面で可能な限り伸ばす教育を目指している。全員が大学進学を志望する本校においては、その目標達成の為に中高一貫教育によって授業内容の統合と充実をはかっている。

中等科においては基礎学力を重視し、高等科においては生徒の関心、適性、能力、進路に応じた指導を行う。更に中高6年間を通して生徒の主体性と自主性を重んじた生活指導、躾教育、情操教育、自治の精神の育成等を目指している。

<日常指導の中で重視していること>
他者との関わり、人を愛する優しい思いやりの心の育成を大切にしている。

<学校として新入生に望むこと>
皆さんを温かく迎えます。友達や先生との交わりを大切にして、充実した6年間を過ごしてほしい。
本校と同じ教派の日本聖公会に属する立教大学、立教女学院短期大学に、それぞれ80 名、6 名の推薦入学の制度がある。

主な進学先:
早稲田大、慶應義塾大、筑波大、千葉大、山形大、東京医科歯科大、東京工業大、横浜市立大、横浜国立大、首都大学東京、上智大、津田塾大、国際基督教大、東京女子大、日本女子大、中央大、学習院大、明治大、麻布大、北里大、、国立音楽大、多摩美術大、他。
春の新入生キャンプから始まり、運動会、山荘生活、校外活動プログラム、創立記念日コンサート、修学旅行、ヒルダ祭(文化祭)、バザー、クリスマス礼拝、歌舞伎、文楽、オペラ鑑賞、等々、数多くの活動を通じて生徒の多面的な成長を期している。
また、他者のために自ら行いをするというキリスト教の考えを実践する場として、ボランティアの機会を数多く設け希望者を募っているが、どのプログラムも希望者が多く抽選になることが殆どである。具体的には、JOCSでの古切手収集・仕分け、ベタニヤホーム(老人ホーム)でのお手伝い、浅草蔵前の路上生活者への給食活動、ハンセン病施設の多磨全生園訪問、聖路加国際病院での実習(写真)などのほか、東日本大震災の被災地での泊まりがけのボランティア活動(仙台・名取・石巻・釜石などで)(写真)もたびたび実施している。さらに、高等科3年特別プログラムとして上記のもののほかに、知的障がい者施設の滝乃川学園や重度心身障がい児施設の秋津療育園でのボランティア、幼稚園での職場体験実習なども実施している。

部活動は文化系21部、体育系8部があり、その他にクワイヤー(聖歌隊)(写真)や園芸係などがある。部活動の中には、日本で最初のガールスカウト(写真)や、スケート部・囲碁部・人形劇部など珍しいものもある

校外施設としては北軽井沢に山荘があり、夏に中等科1年生はクラス単位で2泊3日の山荘生活を送る。

体育館棟のフローラルガーデンとシャロームの鐘

体育館棟のタナーホール

ビカステス記念館

茶室「芝蘭庵」
2008年12月に創立120周年記念事業として竣工した体育館棟。地下2階から地上1階まで吹き抜けのアリーナがあり、2学年が同時に着替えられる更衣室を完備する。また2階には最新式の自動出入式階段状椅子を完備したタナーホール。そして屋上庭園のフローラルガーデン。鐘楼のシャロームの鐘は毎日8時と17時15分に美しい音色を奏でる。 2005年4月に竣工したビカステス記念館と茶室「芝蘭庵」。ビカステス記念館は英国の宣教師によって創立された建学の精神をあらわす英国風建築。キリスト教センターと迎賓館を兼ねる。サロンにはチェンバロが据えられている。芝蘭庵は創立以来大切にされてきた日本文化の教育の象徴として造られた本格的茶室。二つの建物はともに第15回AACA賞奨励賞を受賞した。

礼拝堂

北軽井沢山荘「清香寮」
毎朝、全校生が集まって礼拝が行われる礼拝堂。1200名収容で、ヒルダ祭などでは音楽や演劇の発表の場として、またホームルームの時間などには講演会などの会場として、多様な使われ方をする。祭壇の十字架が一年中全校生徒を見守っている。 北軽井沢大学村にある山荘「清香寮」では、夏に中等科1年生がクラスごとに2泊3日の山荘生活を行っている。またその時には、ボランティアで高等科2年生が泊まりがけで、中等科1年生のための食事作りをしてくれる。

●東急池上線・大井町線「旗の台」駅、徒歩5分
【2014年日程】
2014年学校説明会
2015年度生徒募集要項

 

香蘭女学校中等科・高等科
女子 中学校 中高一貫 高等学校 創立:明治21(1888)年4月 宗教:あり 寮:なし
住所:東京都品川区旗の台6-22-21
利用沿線:東急大井町線、東急池上線
最寄り駅:旗の台
付属大学・短大・専門学校:なし

理事長●植田仁太郎
学校長●横内 允

http://www.koran.ed.jp/